家づくりコラム

木造3階建て住宅のメリット・デメリット

2021年03月10日

3階建て住宅のメリットデメリット

東京の都市部で人気の3階建て住宅。2階建てでは希望する居住スペースや日当たりが確保しにくい場合など、敷地を有効活用する魅力的な選択肢です。しかし、3階建ての高さを活かした家づくりはメリット・デメリットもあり、ポイントを押さえた家づくりが必要です。そこで今回は3階建てのメリット・デメリットを踏まえた留意点をご紹介します。

 

 

木造3階建て住宅は以前は建てられなかった理由

 

以前、日本では、駅前や幹線道路沿いなどの防火地域・準防火地域では延べ床面積100㎡を超える木造建築物は建てられないとされてきました。しかし、昭和62年の建築基準法の改正で、まず準防火地域、平成4年の同法改正で防火地域でも木造3階建て住宅が建てられるようになりました。さらに平成18年には在来木造軸組み工法でも3階建てが認められるようになるなど、一連の法改正により木造の耐火建物であれば、様々な立地で木造3階建て住宅が建てられるようになりました。

 

出典:国土交通省「木造3階建て住宅及び丸太組構法建築確認統計について

 

 

木造3階建ておすすめ4つのポイント

木造3階建てのメリット

おすすめ①土地の有効活用

敷地面積を有効活用できるのは3階建ての最大のメリットです。建ぺい率や容積率などの用途地域の制限で3階建てが可能であれば、床面積が2階建てよりも増やせます。敷地が狭いほど縦方向に空間が利用できる3階建て住宅は有効です。建て替えの際も、2階建てから3階建てにすれば、二世帯住宅、趣味の部屋、ガレージなどの様々な利用法があります。

 

なお、敷地の用途制限など、自治体が定める都市計画法の定めによっては、防火制限、斜線規制、セットバックなどがからんでくる場合もあるため、事前にしっかりと法的な制限をクリアする必要があります。まずは、新築・リフォームを検討する際には、3階建ての家づくりに詳しい工務店や設計士などに相談する必要があります。

 

おすすめ②建築コストと土地購入費用のバランス

2階建てより3階建ては建築コストは割高になりますが、同じ延べ床面積の2階建てと3階建てを建てる場合を比較すると、3階建てのほうが狭い土地でも建てやすいため、割安になる場合があります。

また、3階建て以上の建物を建てる場合、鉄骨造も選択肢になりますが、木造住宅のほうが建築コストは抑えやすいと言えます。

 

おすすめ③フロア別の使い分け

3階建ての場合、フロアごとに目的を変えた空間づくりがしやすいのもメリットです。1階を店舗や事務所、ガレージなどにして、2階~3階を居住空間にするパターンです。

店舗や事務所にすれば店舗併用住宅にできます。

ガレージハウスにするなら、1階をガレージにして、多目的な趣味のスペースにも活用できる場合もあります。

二世帯住宅にする場合にも、1階を親世帯、2階~3階を子世帯にするなど、完全分離型の2世帯住宅にすることもできます。2階のリビングを共用にすれば、一部共用型二世帯住宅居になります。

賃貸併用住宅、民泊などに利用する場合も、プライベート空間を明確に分離ができます。

 

おすすめ②自由度の高いデザイン

敷地が狭くても床面積が広く確保できるため、部屋数が多めに確保できます。間取りも縦方向の動線を意識すると、3階建てならではの動線設計も可能です。吹き抜けを組み合わせたり、開放感のある縦に連続したスリットなどの窓のレイアウトなども可能になります。

 

おすすめ④窓の魅力

近隣の建物との関係で、日当たりが確保しづらい立地でも、3階建てにすれば、窓が高い位置に確保ができます。眺望もよく、日当たりがよい家づくりがしやすくなります。

 

 

木造3階建ての3つの留意点

木造3階建ての留意点 

留意点①日々の暮らしの中の階段

3階建て住宅では、階段が多い点は注意が必要です。水回りを分散させてしまうと、家事の動線が長くなってしまったり、寝室とトイレの位置などの生活動線上の配慮も重要です。特に高齢になると階段での事故が生じやすく、ホームエレベーターなどの設置やリフォームの可能性も検討した設計が必要です。

 

留意点②万一の際の耐震・防火性能

3階建て住宅は2階建てよりも建物の重量の負荷が1階の構造躰、基礎、地盤にかかります。揺れも生じやすくなるため、「構造計算」が義務化されています。リフォームなどで撤去することができない住宅の構造となる耐力壁を増やすなどの工夫が必要です。間取りの自由度を確保するには、ラーメン構造のような木造の構法を採用すれば強度を確保しながら広々とした居住空間を実現することもできます。

 

留意点③将来の資産価値

3階建て住宅を建てる場合、セカンドライフやデュアルライフでの活用法を検討することをおすすめします。将来的に、地方移住や二拠点生活で都心のセカンドハウスにするか、賃貸に出して家賃収入を得るなどの方法もあります。その場合は、駅への利便性や、リノベーションなどの可能性も検討しておくとよいでしょう。

 

 

3階建て住宅を建てる際のポイント

木造3階建ての留意点をも要チェック

 

機能的な動線設計

3階建て住宅は、2階建て住宅よりも縦方向の空間移動が必要になるため、動線設計が重要です。

特に、水回りの位置は重要です。寝室、キッチン、リビングなどの間取りはできるだけシンプルになるように設計することで、年齢を重ねても暮らしやすい住まいになります。

収納も1階にある程度集約できると、買い物から帰ったときのかさばる日用品、重い飲料水のボトルなども、重い荷物をもって移動しなくてもすみます。

1階をガレージにする場合は、収納スペースも確保するようにして、後々ホームエレベータを設置するリフォームが可能にするのも一案です。

 

地盤強化

3階建て住宅の場合、建物の重量を支える基礎と地盤の強化は大変重要です。特に地盤は新築時にしか手当てができないため、後悔のないように慎重に検討する必要があります。東京の湾岸や下町エリアは、液状化現象も発生しやすい地盤であることから、あらかじめ「スーパージオ工法」といった免震・液状化に備える地盤改良を伴う対策がおすすめです。

 

業者選び

液状化現象が発生しやすい湾岸、下町エリアで木造3階建て住宅を建てるには、その地域の地盤や土地の条件を熟知し、かつ、木造3階建て住宅に強い工務店でなければ、大地震に備えた安心・安全な木造3階建てを建築することは難しいでしょう。木造3階建ては、地元で建築実績が豊富な地域密着型の工務店を選ぶとよいでしょう。

 

木造3階建て住宅を建てるなら、アイホームズにご相談ください

アイホームズは東京城東地区で地域密着型の家づくりをしています。

家は、地震や火災など、いざという時に、家族の身を守る安心できる場所でなければなりません。

アイホームズ「ひのき」シリーズは、頑強の基礎と地震による液状化にも対応した「免震工法」による皆様にご納得いただける「安全・安心の家」。構造材に「国産ひのき」を使用した、高気密・高断熱で耐震性や耐火性にも優れた「安くて良い家」です。

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東京城東地区の防火・準防火地域で「安くて良い家を建てたい」というあなたの悩みを解決します。お気軽にアイホームズにご相談ください。

免震木造住宅ひのきの概要のご紹介

著者情報

五十嵐 照勝

五十嵐 照勝代表取締役社長

昭和43年創業時から、アイホームズは『孫の代まで安心して暮らせる家づくり』を信念としています。
ご家族だけで決められない事や資金計画を元に無理なく建築できる範囲を、永年蓄積された弊社の施工事例を基にお答えさせていただきます。お客様自身が『孫の代まで安心して暮らせる家』に末永くご満足いただけるよう、誠心誠意サポートいたします。

保有資格
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  • 1級土木施工管理技士

  • 宅地建物取引士

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  • 不動産アドバイザー

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