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住宅ローンの金利は、固定と変動、どっちがお得ですか?

2020年01月16日

●景気に左右される変動金利

皆さんこんにちは、五十嵐です。

住宅ローンを組むとき、気になるのはやはり「金利」。

金利には変動型と固定型があり、

低金利期には変動金利のほうが安く魅力的に思えます。

実際は、どうなのでしょうか?

変動金利は、その時々の金利の変化に応じて

適用金利が変わるしくみのことです。

 

金利は一般的に不景気のときは下がり、

景気が上向くと上がる傾向があります。

ということは、変動金利で返済を行うと、

金利の上昇とともに返済額も増えることになります。

そうなると、金利上昇のリスクをそのまま受けることになります。

 

 

●金利が上がると返済額の利息も増加

変動金利で住宅ローンを組んだ場合でも、

支払い額は5年間変わりません。

ただし、実際には金利は半年ごとに見直されていますから、

それによって返済額の内訳も変化しています。

 

支払い額が据え置かれている間も、金利が上昇していれば、

返済額の利息分の割合も上昇します。

そうなると、利息ばかり払っているという事態になりますから、

元金は減りません。

 

しかも、金利の上昇がさらに進み、

毎回の返済額を全部充てても足りなくなると、

「未払い利息」として将来の返済額を膨らませる要因となります。

 

変動金利は、金利の上昇によって利息の負担が膨らむ可能性がある、

ということをよく理解しておきましょう。

(ただし、現在は返済額が一気に増えて支払いが滞らないように、

 金利が上昇しても返済額が従来の25%増までに抑えられる仕組み

 なっている)

 

とはいえ、変動金利は、

低金利期や金利が下降中の時期はメリットが大きいのも事実です。

金利が上がる前に返済が可能なら、

変動金利のメリットを十分活用できるかもしれません。

 

 

●利率が固定される固定金利

一定の期間、利率が固定されるのが固定金利です。

適用期間内であれば、契約した時点の金利がずっと適用されます。

金利が安い時期に借りておけば、

その後金利が上昇しても影響を受けることはありません。

 

住宅ローンは長期にわたって支払うものですから、

崩れない返済計画を立てることが重要です。

その点、固定金利は適用期間内は途中で金利が上昇しないため安心です。

もっとも、固定金利は金利が高い時期に借りると、

損を被ることがあるので注意が必要です。

 

 

●商品によって異なる金利固定期間

金利が固定される期間は商品によってさまざまです。

「固定金利選択型」は、一定期間は固定金利で、

その後は固定か変動かを選べるタイプ。

 

ただし、2~3年固定の商品はあまりお勧めしません。

固定期間が、数十年ある返済期間のうちのわずか2~3年なので、

あまり意味がないからです。

 

「段階金利型」は、10年間同じ金利が適用され、

11年目にアップするなど、段階的に金利が変更されます。

「全期間固定型」は、契約時の金利が完成時まで適用されるタイプ。

低金利期に借りれば、お得な上に将来の返済リスクも軽減されます。

 

現在のような低金利時代には、やはり固定金利を選択すべきでしょう。

実際、固定金利でローンを組まれる方が増えています。

 

低金利が長期間適用される商品で代表的なものといえば、

前述の「フラット35」。

現在の低金利がいつまで続くかは分からないので、

こういうチャンスは逃したくないものです。

(注意・・・団体信用生命保険とつなぎ融資金利が別途かかる)

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