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木造住宅が「火災と地震に弱い」は誤解

2016年10月20日

一般に、木造住宅は「火に弱い」と思われがちですが、実はそうでもありません。

木材は一定の厚みや太さがあれば、表面が焦げるだけでそれ以上はなかなか燃えません。

木材の表面が炭化することによって、木材が燃えにくくなるという性質が、

家を火事による倒壊から一定程度守ってくれるのです。

外壁材や設計の工夫などにより、防火性能もかつてに比べれば格段に上がっているといえます。

 

また、「木造住宅は地震に弱い」と思われている方も多いのではないでしょうか。

それも誤解です。

木造であっても鉄骨造であっても耐震性は数値で示されます。

建物を構成する材料が「木か鉄か」といったイメージが持つ感覚ではなく、

数値に着目してほしいのです。

耐震基準が1であれば、どんな工法であっても理論上の耐震強度は1なのです。

 

とはいえ、建築基準法は第1条に明記されているとおり、「最低の基準」を定めた法律です。

従って、建築基準法を守っただけでは、ゆとりある設計とは決していえません。

 

建物の性能を表す『住宅性能表示』制度。

これは、建物の各性能を全国共通の物差しで示すものです。

耐震性の基準で最高等級3を取るには、建築基準法が定める基準の

1.5倍の耐力を有する必要があります。

 

長期的にみて、このくらいの性能を有していれば、仮に将来、建築基準法の改正によって

求められる耐震性能が上がったとしても、新基準に対して遜色はないといえるでしょう。

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