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『土地探しで成功する方法』 番外編

2013年09月24日

建築条件付には落とし穴があります。

「先日、建築条件付の土地を見に行きました。ロケーション、土地状況も申し分ないし、

建築会社は親身になって相談に乗ってくれそうだし、さっそく契約を済ませました!」

こうして嬉しそうに話ている人を見かけたら、誰だって口を挟む気持ちにはなりませんよね。

せっかく喜んでいるところに水を差すなんて、かわいそうです。

 

でも、あなた様にはお伝えします。

ここだけの話、建築条件付の土地には落とし穴があるんです。

建築条件付とは、簡単に言うと、土地の販売会社に建築工事も

お願いしなければならない、という条件の付いた土地のことを言います。

つまり、実際に工事を行う建築会社を選べないのです。

 

夢にまで見るマイホームです。

完成した家がイメージと異なっていたとしても、あなたはそれに対して何の文句も言えません。

「床の建て付けにガタがある。どうにかしてくれ!」

「床のフローリングを歩くたびにギシギシと音がする。手抜きがあるんじゃないのか?」

そうかみついてみたところで、

「まあ、こんもんですよ。」と居直られてしまえば、あきらめるほかないのです。

 

価格についても同じことが言えます。

建築条件付の土地を購入する場合、家を建てるのに支払う金額は、

割高になることがほとんどです。

なぜって、あらかじめその会社が建てることに決まっているのですから、

建築会社は殿様気分で見積書を作成できるのです。

ロケーションの良さばかりに目を奪われて、家づくりのことなどまったく考えないとしたら・・・

ちょっと怖いですよね。

 

買い主が文句を言えないもう一つの理由

土地の売買契約を済ませた後、三ヶ月以内に工事請負契約を結ばなければならない

というのも、建築条件付の大きな落とし穴です。

「このあと三ヶ月の間に、家づくりの打合せをしましょう。時間はたっぷりあります。大丈夫ですよ。」

「いやあ、ここのところバタバタしていて・・・なかなか計画がすすまなくてすみません。

プランの変更についてはいくらでも対応させていただきますので、ご安心ください。」

ついに、三ヶ月間一度も打合せのないまま建物についても契約を済ませました。

すると、それまで頭を下げるばっかりだった営業マンの態度が一変。

「その手の変更は難しいですね」

「元のプランで部材を発注していますから、変更するとなると追加料金をいただくことになります」

泣く泣く息子さんの教育資金を取り崩すなんてことにもなりかねません。

 

公示請負契約書を締結するときには、建築会社は家づくりの計画内容のわかる仕様書、

設計図とその内容に沿って金額を算出した見積内訳書を合わせて提出するのが

当たり前とされています。

ところが、建築条件付の場合、建築会社によっては、工事請負契約書はただの紙切れ一枚。

あるのはせいぜい小学生でも描けそうな間取りのスケッチくらいで、金額の根拠を示す書類や

家づくりのプランについて説明する書類は何一つ見せてもらえないこともあります。

 

夢にまでみた家づくりの完成予想図は、現場監督の頭の中にしか存在しません。

そうなると・・・なんとも恐ろしい話です。

たとえ基礎コンクリート部分に鉄筋が一本たりとも入ってなくても、木材と木材をつなぐ金具が

数ヶ所欠けていても、地盤の下がゴミだらけでシロアリ対策が何もなされていなくても、

壁や天井に納められた断熱材がところどころスカスカであっても、

「これがわが社のやり方です」

そう言われてしまえば、それ以上の文句は言えないのです。

 

終わりに

家は、あなたの家族にたくさんの幸せを運んできます。

のびのびとした環境で子育てをできるようになった。

心おきなくくつろげる居場所ができた。

庭でガーデニングをはじめた。

子どもの喘息がおさまった。

家族の結束が強まった。

 

家を建てることによって、それまで叶えられなかった夢のいくつかが、叶うようになるのです。

「土地はない。でも、いつかは一戸建ての住宅に住みたい!」

そんなあなた様の家づくりを心から応援しています。

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