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『土地探しで成功する方法』 第四章「買って良い土地・悪い土地の見分け方」

2013年09月17日

いかがでしょうか。

土地探しの秘訣について、もうおわかりいただけましたでしょうか?

次に、土地を買う前に覚えておかなければならない、いくつかの項目についてお話ししますね。

 

1. 面積のトラブル

土地について調べるときは、必ず実測図を不動産会社から見せてもらってください。

土地の面積は登記簿や公図にも掲載されています。

しかし、これらは往々にして古いものが多く、実測面積と異なる場合があるからです。

90㎡あると思っていたところが、実際には70㎡しかなかったとしたら、希望した家を建てられませんよね。

買った後になって面積が足りないことに気付いたとしても、その時にはもう手遅れです。

 

2. 方位のトラブル

不動産業者が言う土地の方位は、私たち家を建てる工務店の目から見ると、

ずいぶんいい加減に感じることがあります。

図面の方位を信じるままに家づくりの計画をして、

「日照時間が短い。午後2時頃までは日が当たるはずだったのに、正午にはもう暗くなってしまう」

「方位が15度程ズレていることが後でわかった。水廻りがもろに鬼門にかかってしまう」

そんなことになったのでは、取り返しがつきませんよね。

不動産会社から土地を買うときは、最低でも方位磁石を携帯している業者を信用してください。

方位磁石は100円ショップにもたんさん並んでいます。ご自分でも必ず調べてみてください。

 

3. 地盤のトラブル

つい先日、このような相談を受けました。

『もともと地盤が弱い所だったので、杭工事をしてから家を建てた。家は無事に完成したものの、

三ヶ月もすると、外構のブロック塀や駐車場のコンクリートにひび割れが見えた。

玄関ポーチにも亀裂が走っていてコワイ』

建物自体は杭工事のおかげで沈下していないとのことですが、家だけを補強すれば良いという

わけにもいきません。外壁や駐車場をつくる際にたくさんのお金がかかっています。

ましてや、今から補強し直すとなると・・・

地盤の良し悪しを見極めるためにも、不動産業者だけでなく、工務店にも一声お掛け下さい。

 

4. 抵当権のトラブル

「買った土地に抵当権がついていたものの、売り主の『返済は終わっているし、抹消手続きを

しているところだから大丈夫ですよ』という言葉を信じて全額支払った。でも、いつまでたっても

抵当権は消えないし、銀行に聞いてみたら、まったく返済されていないことがわかった・・・」

ずいぶんお粗末な話ですよね。

でも、詐欺事件に巻き込まれるとわかっていながら土地を買う人なんてそもそもいませんよね。

土地を買うときには、抵当権の抹消手続き完了の確認ができる書類を受け取った後でないと、

絶対に代金の支払いをしてはいけません。

売り主が、土地ブローカーとわかったところで警察に告訴しても、支払ったお金が返ってくる

望みはありませんから・・・。

 

5. 生活道路のトラブル

法律で、土地の全面道路は4m以上の幅が必要で、さらに家などの建築物の敷地は道路に

2m以上接していなければならないという決まりがあります。

不動産会社から紹介された土地が袋地になっている場合、また土地の奥に袋地がある場合、

あらかじめ、この道路についてもしっかりと確認しておかないと、トラブルになる危険があります。

このような土地は、近隣の相場に比べて、安く売り出されていることがあります。

でも、

「路上駐車をしている車があると、通り抜けるのに一苦労する」

「車庫入れに何度も切り返しが必要。免許をとったばかりの娘はそのたびに父親を呼びつける」

「道路が狭く見通しが悪い。車が急に飛び出してこないかと、いつもハラハラする」

こんなことをしょっちゅう気にしながら生活するのでは、イライラの原因になりますよね・・・。

 

6. 角地でも買ってはいけない土地のトラブル

日当たりの良い角地は、多くの人が欲しいと思う人気の土地です。

でも、角地にも買ってはいけない土地があることをご存知ですか?

・すぐ近くに横断歩道がある

・道路に消火栓が置かれている

・交通量が豊富な道路に面している

・全面道路に傾斜がある

・土地の地形に問題がある

・近くにゴミ集積所がある

角地に横断歩道がある場合は、駐車場の入口から5m以上離さなければならない決まりがあります。

消火栓のあるところには車庫を造れませんし、ゴミ集積所になりやすいものです。

土地の地形が周りより低ければ、地下水がたまり、ジメジメとした湿気に悩まされます。

また、地下水も高くつきます。

交通量の多い道路に面していれば、車庫入れや外出時に神経質に確認しなければなりません。

角地だからと思って、よく確認しないまま買わないように・・・。

 

土地を買うときには、その土地だけでなく、周辺の環境についてもしっかり調べなければなりません。

不動産会社で教えてくれないときは、ご近所の方やタクシーの運転手さんに直接尋ねてみるのが

良いでしょう。

『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』です。

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