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『土地探しで成功する方法』 第二章「驚愕!!これが土地価格のカラクリ」

2013年08月27日

「そんなこと言っていたら、いつまでたっても土地は買えないよ!」

「いったいどうすれば、安くて良い土地を手に入れることができるの?」

でも・・・そもそも安くて良い土地って、どんな土地を言うのでしょうか。

 

金額的に高すぎて手が届かないというのなら、むしろ、分かりやすいと思います。

同じ町内、同じ面積、同じ価格でも、住む人の生活状況や希望する土地の条件によっては、

比較的お得に感じるところも、割高に感じるところもあると思います。

 

買い主にとって、一番怖いのは、はじめはお得だと思っても、買ったあとになって、

「ああ、ここは失敗だった」と気付くような、欠点を抱えた土地を手に入れてしまうことです。

不動産が難しいと言われているのは、一般の人はめったにその欠点を見極められないからです。

 

そもそも、土地の価格はどのように決められているのでしょう。

分譲がはじまったばかりの住宅分譲地を例にしてみましょう。

緑が豊富で静かな環境。駅からも近く、病院や学校などの施設面も申し分なし。

案の定、売り出しが始まると、ほとんどの土地の申込みに何倍もの倍率がつきました。

ここで想像してみてください。

ほとんどの土地に何倍もの倍率がついたのですから、普通であれば、

これは分譲を手掛けた不動産会社にとって、大成功であると思いますよね。

でも、それほど単純ではないのです。

 

これは明らかに失敗なんです。

なぜでしょうか。

つまり、それだけ申込みが殺到したということは、仮に価格をもっと高く設定していたとしても、

十分に完売したはずです。それを弱気になって安くし過ぎたために、取れるはずの利益を

みすみす溝に捨てることになったのです。

 

ましてや、ある土地には何倍もの倍率がつき、ある土地には申込み者ゼロ、

後日価格を下げて販売し直すなんてことになれば、それこそ「大失敗」。

不動産会社にとっては、

全ての土地が倍率一倍で完売してこそ、夢にまで見る憧れの価格設定

と言えるのです。

 

土地は、不動産会社が地主から購入するときにかかった費用、測量費、各種税金、

管理費、広告宣伝費などに自社の利益分が加わって、その価格が決まります。

そして、この他にも忘れてはならないことがあります。

「先月よそが分譲した○○地区、けっこう苦戦しているらしいよ。

ウチも、もう少し下げておいたほうがいいんじゃない?」

「そろそろこのあたりの価格も落ち着いてきたみたいだな。少し強気にいってみようか?」

こうした、周辺の土地価格データ、市況の変化、そして何よりも営業マンの勘が頼りなのです。

不動産営業マンは不動産のプロです。

その経験から、「この土地は売りづらい」「強気に出ても大丈夫」と判断し、価格を設定します。

 

たとえ、プロである自分が土地のマイナス要素に気付いていたとしても、お客様が気付いていない

ようであれば、わざわざそれを知らせて不安をあおる必要はありません。

 

不動産営業マンのお給料は、皆さんの固定給と違って歩合給です。

つまり、売れた分だけたくさん給料が入り、売れなければ上司からも会社からも

冷たく見捨てられてしまいます。

自分にとって不利になることなんて、口が裂けても言えるはずがないのです。

 

繰り返しますが、不動産会社の営業マンはその道のプロです。

自分の成績を上げるためなら、どんな手段を使ってでも、そのやり方を貫き通します。

あなたは、こんな百戦錬磨のプロを相手に、価格交渉できますか?

土地はとても大きな買い物です。

くれぐれも、買ったあとになってから『しまった!』と後悔することのないように・・・。

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