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耐火被覆工事

2012年04月16日

鉄骨造は耐火建築物と思われている方もいると思いますが、実を言うとそうではありません。鉄は熱を加えると溶けてしまいます。火災時に柱や梁の強度が著しく低下し、座屈してしまう可能性があります。しかし、墨田区では防火地域や準防火地域がほとんどです。防火地域に指定されている所に建物を建てようとすると、当然耐火建築物にしなくてはなりません。そこで登場するのが、耐火被覆工事です。柱や梁などの主要な構造物を火や熱から守る材料で覆う工事です。

上の写真は、柱をケイ酸カルシウム板という不燃材料を貼っているところです。厚みは20mmとかなりの厚さです。

こちらは梁と水平ブレース(筋交い)に耐火被覆を吹いているところです。25mm以上吹きなさいという規定があります。

これで無事に、耐火建築物に変身しました。ちなみにどちらとも1時間耐火の性能をもっています。火災が起きても、1時間あれば逃げられるという観点かもしれませんが、日頃から火の用心を心がけて、火災を起こさないという事が、一番大事ですね。

金子より

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