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橋下知事のメッセージ

2009年03月09日

橋下知事のメッセージ

==大阪の黒字化==

大阪の財政が11年ぶりに黒字になるという。

橋下知事による徹底的なコストカットの成果によるものだそうだ。

多方面からの反発を退け、私学や市町村の助成金を削減し、

公務員の給料を全国最低レベルに引き下げて、さらにその他経費を

徹底的にカットすることで、450億円の赤字が見込まれていた財政を

数百億円の黒字に改善したそうだ。

まさにやればできる、ということを身を持って証明してくれたわけだ。

もちろん、カットしたコストの中には将来に有益だったかもしれない投資のコストも

含まれていただろう。

だから、今回の黒字化が一概には良かったという評価を下せないという意見もあるようだ。

しかし、それにも関わらず、橋下知事の支持率は80%を超えているそうだ。
(麻生首相とはえらい違いだ。)

もちろん、彼の知名度が高いことやメディアの使い方が上手いのも大きな理由の1つではあるが、

今までの知事と比べて彼のメッセージは多くの府民に伝わっている。

 

それはいったいなぜだろうか?

==橋下知事のメッセージ==

 

最近では麻生首相が「景気対策」や「公務員制度改革」で見事な迷走ぶりを見せているが、

そもそも「景気対策」という言葉一つとっても、何をどうしたいのかさっぱりわからない。

そして、それに莫大な金額の税金を注ぎ込んでいるのだから日本の国民はなんと寛大なことだろう。

(支持率は急降下しているが。)

 

こういった他の多くの政治家と違って橋下知事の掲げた目標は「大阪の財政赤字を黒字にする」

という極めてはっきりしていてわかりやすいものだ。

あれも、これもというように複数の目標が乱立しているようなことはない。

そして、その効果を数字で証明することができる。

赤字財政の行きつく先は増税だからこうして数字として業績を出してもらえると、

何が良くて何が悪いのかが極めて分かりにくい政治の世界で頑張ってくれているという

理解がしやすいものだ。

 

4年前、小泉元首相も郵政民営化に賛成か反対かという非常に簡単なメッセージを国民に

投げかけることで選挙で自民党に大勝利をもたらしている。

つまり、橋下知事にしても小泉元首相にしても発信するメッセージをわかりやすくして、

府民や国民とコミュニケーションを取っている。

それが信頼を生み、高い支持率となって評価されるという結果をもたらしている。

では家づくりの専門家として顧客に信頼してもらうにはどうすればいいのだろうか?

 

==信頼性==

信頼というのは商売をする上で極めて重要なファクターだ。

いかに商品が優れていてもお客は信頼できないところからの商品には抵抗を持っている。

だれでも一度も買ったことのないお店で服やら雑貨やらを買うのにためらいを感じて、

結局何も買わなかったという経験があるだろう。

逆に本当に信頼できるところからはあまり考えることもなく商品を買ったことがあると思う。

だから大企業は見込み客から信頼を勝ち取るために有名人を起用し、

莫大な広告費を払ってでもイメージ広告を打ち自社のブランドを確立する。

 

しかし、これが名もなき会社や個人となってくると容易には信頼してもらえない。

さらにそれがインターネットともなると顧客から見たあやしさは計り知れない。

だからインターネットで商売する上で顧客の信頼性を上げるのは、ある意味、

優れたセールスコピーを書くことよりも重要だと思う。

橋下知事は府民にとって理解しやすい明確なメッセージを伝え、

それを実行することで信頼を獲得しそれが高い支持率となっている。

同じように、私たちも顧客にとって理解しやすいメッセージを伝えることができれば、

信頼性を獲得し売上を上げることができる。

では、どうやってメッセージを伝えるべきだろうか?

 

==コミュニケーション==

私たちがが顧客にメッセージを伝える手段で最も簡単な手段は何といってもメルマガだろう。

しかもほとんどコストをかけずに見込み客と繰り返しコミュニケーションをとることができる。

だから私たちと顧客の間にある”信頼”という目に見えない価値を着実に成長させることができる。

 

P.S.
あまり景気の良くなかった大阪に、久しぶりに明るいニュースをもたらしてくれた

橋本知事には素直にエールを贈りたい。

 

五十嵐照勝

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