「不況を乗り切る」は後ろむき?

「ピンチこそチャンス」自己啓発の定石とまでいわれているこの言葉は、
すでに意識の中に入っていると思う。

困難を克服した実話を読んだり聞いたりして奮い立ったこともあるはず。
しかし、実際にピンチに立たされた時に、どれだけの人がこの言葉を
思い出しているのだろうか。

打たれ強いという人がいるが、失敗にたびに成長している人のこと。

尋ねると、チャンスと考えるような余裕はない、「乗り越えてやろう」と
呪文のように繰り返して唱えているのだと言う。

少年野球では、飛んでくる球をしっかり見て声を出すことから教えられる。
恐怖で顔をそむけるのは怪我の元、「球よ、さあ来い」と声出して、自分が
捕ってさばくという心意気を示すもの。

こっちに飛んで来い、と心から思えるようになった時、
初めてエラーの恐怖から克服できる。

ピンチでうろたえるのは想定していないもの。
困難は誰にでもやって来るもの。

ならば「こっちに来い」くらいの気概をもって、
乗り越えていけばいいと、なるのだが・・・

私には、「不況を乗り切る」という言葉自体は後ろ向きに聞こえてしょうがない。

不況は乗り切るものではなく、利用するものだと思う。

売上が伸びないことに落ち込む必要はない。
利益率を伸ばす良い機会だと思う。

個々の営業スキルを上げることが、最高な不況対策であり、
不況時こそ営業の本質が分かると思う。

また、不況が我々に本物の営業を教えてくれるはずである。