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資金計画はどう立てればいいの?【ステップ2】

2019年10月11日

●わが家の総資金を計算する

皆さんこんにちは、五十嵐です。

前回では、資金計画の大枠についてお話をしましたが、

ここではもう少し細かく考えてみましょう。

 

まず頭金についてです。

一般的に、頭金の割合は、

預金と親族からの援助金などを足して、

資金総額の20%程度が適切だと言われています。

 

しかし、総予算を6000万円とした場合、20%は1200万円です。

実際、1200万円の自己資金を簡単に準備できる人は

そう多くないでしょう。

 

また、1200万円を貯めてから家を建てようとしたら、

実現するのは果たして何年後になるでしょうか。

 

せっかく低金利でローンが組める時期にせっせとお金を貯めて、

いざ計画実行という時に低金利のメリットを使えなかった・・・

となれば、それこそ大きな損失です。

 

ここでちょっとシミュレーションをしてみましょう。

 

金利1.2%、35年ローンで6000万円を借り入れる場合、

総支払額は7351万円になります。

では、頭金1200万円を準備し、4800万円を借り入れる計画で、

35年ローン、金利が1.3%上昇して2.5%になったと仮定すると

どうなるでしょうか?

 

この場合の支払総額は7208万円。

つまり、頭金をせっせと貯めても、

金利が1.3%以上上昇してしまうと、

意味がなくなってしまうのです。

 

極端なことを言えば、頭金はなくても大丈夫です。

もちろん、あるにこしたことはありませんが、

現実的に考えれば、金利の安さを利用できる時期は

この恩恵を享受すべきでしょう。

家を建てるときに大切なのは、頭金の多さよりも安定した収入です。

 

 

●出るはずの資金をあてにしない

また、資金計画を立てるときに、

退職金や年金を返済計画に組み込む人がいますが、

慎重に考えた方がいいでしょう。

 

今の時代、これらが必ず出るとは限りません。

「あてにしていた資金が出なかった」

ということになれば、最悪の場合、

返済計画が行き詰ってしまいます。

 

しかも日本人の寿命は飛躍的に延びています。

退職してから優に20~30年は、

収入構造が大きく変わる生活が待っているのです。

 

この「セカンドライフ」を充実したものにするためにも、

住宅にかけるお金と老後のお金は別に考える事をおすすめします。

 

なお、建てた家に老後まで住むつもりなら、

耐震・耐久・省エネ設計にするなど技術水準を上げて、

「フラット35S」などを利用することを検討するのもいいでしょう。

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