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「相続の準備として、何をするべきか?」

2015年01月09日

ご存知の方も多いとは思いますが、今年の1月1日から相続税の仕組みが大きく変わりました。

どう変わるかというと、

① 相続税がかかってくるご家庭が増える(特に東京)

② 相続税を払うご家庭の税の負担額が増える(特に東京)

 

高齢の方が将来に備えてたくさんのお金や不動産を持って亡くなると、

思いもよらない金額の相続税を負担しなければいけなくなるケースが増えてきます。

 

相続人さんの権利意識が高まる一方で、家族関係も希薄になりつつある現在では、

相続で揉めるご家庭が年々増えています。

 

相続争いというと、資産を何億円と持つ『資産家』をイメージしがちですが、

実際の相続の裁判は、ほとんどが5000万円以下の相続財産の「普通のご家庭」で起きています。

資産家の方たちは、専属の税理士さんや不動産業者さんたちが、

生前から周到なプランを提案して実行していることが多いため、揉めることは比較的少ないのです。

相続税を初めとする税制や不動産や金融資産についても、

よく勉強されてもいるため、失敗も少ないのです。

 

しかし、一般の家庭では、準備や知識が不足していることが多く、

そのまま相続が発生したりすると、相続税の問題もそうですが、

さらに「分け方」で揉めることも多いのです。

 

相続させる側(親として)は、とりあえずは、相続の準備として何をするべきか。

① 所有している財産の構成と価値の把握

② 相続税の負担の有る無し(ある場合はおおよその金額の把握)

③ どの財産を誰に受け継がせるかの検討

これらの準備ができたら、具体的な相続準備をします。

 

一番簡単なのが、「遺言書を遺して遺産の行き先を指示しておくこと」です。

相続税が発生する場合は、納税費用の算段まで考えて、遺言書に記載しておくことで、

残された家族はとても助かりますし、遺留分などに配慮してあれば、遺産分けで揉める可能性も

最小限にできます。

 

相続税をきっかけに、ご自分のご家族の「円満相続」について考えてみるのもいいかもしれません。

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